矮性種ナンジャモンジャノキ

モクセイ科ヒトツバタゴ属。落葉樹。苗木から花着きがよい。
矮性(わいせい)種とは、固有の大きさにまで成長せず、小形のまま成熟する品種を指します。
花期は4~5月。

昔むかし、山の麓に珍しい木が生えていて、誰もその名を知らなかったそうな。
ある年、そこをお通りなった弘法大師に、村人たちが木の名前を尋ねたそうな。
「う〜ん、ナンジャろうか、モンジャろうか」と、困った大師さまがつぶやいた。
それで、ナンジャモンジャの木と言われるようになった、と埼玉県飯能に伝わる民話にある。

市川栄一氏著「奥武蔵の民話」さきたま出版会 より引用